2020年4月に発売された心理カウンセラー大嶋信頼(おおしまのぶより)さんの新刊「いつも人のことばかり考えて凹んでしまうあなたが「ま、いっか」と思える本」をようやく手に入れました。
ネット書店でしばらく欠品していたので入荷を待っておりました。
電子書籍がまだ出おらず迷ったのですが、読みたかったので久しぶりに紙の本で買いました。
私自身もう読むの何冊目??とハッキリ思い出せないほど、大嶋さんの書籍もかなりの数を読みました。
大嶋信頼さんの本は、ちゃんと数えてないけど15冊以上読んでいます
当然大嶋さんが書いた本がそもそもかなりの数になっているということで、書籍の中身も洗練されて読みやすいものになってきたように感じます。
ちなみにこれまでに読んだ本をランキングにした記事もあるのでよろしければ参考にしてください。
大嶋信頼さんプロフィール
基本情報として書いておきますが、ご存知の方は読み飛ばしてください。
大嶋さんが主催しているインサイトカウンセリング公式サイトより引用しています。
米国・私立アズベリー大学心理学部心理学科卒業。
アルコール依存症専門病院、周愛利田クリニックに勤務する傍ら東京都精神医学総合研究所の研修生として、また嗜癖問題臨床研究所付属原宿相談室非常勤職員として依存症に関する対応を学ぶ。
嗜癖問題臨床研究所付属原宿相談室室長を経て、株式会社アイエフエフ代表取締役として勤務。
現在株式会社インサイト・カウンセリング代表取締役
大嶋さんの本は他の心理カウンセラーの方々とは違う「呪文」と言う切り口と「無意識さん」の話が面白くて、何冊も読みました。
実際にインサイトカウンセリングにカウンセリングを受けに行ったこともあります。
どんな人におすすめな本?
この「いつも人のことばかり考えて凹んでしまうあなたが「ま、いっか」と思える本」は呪文もありつつ結構具体的なアクションや対処方法が多めで、大嶋さんの新たな入門書としても向いているかもしれません。
そのため
- 初めて大嶋信頼さんの本を読む
- わかりやすい具体的な方法を知りたい!
という方に比較的おすすめな本かと思います。
どんな雰囲気の本?
大嶋さんと言えば「独特な呪文」が持ち味だと思いますが、この本に関しては呪文要素は控えめ。
読みやすくてテーマもうまくまとまっていてスイスイ読めました。
もちろん呪文もありますが、今までのような謎の文字列は少なくて、わかりやすい言葉が選択されているように感じました。
一番刺さった部分
特に最近私が身近なところで感じていた
「この人図々しくない!?」
と思うタイプの人について書かれていたことが、それだ!!!と思えるドンピシャな中身。
それが何かと言うと、
というくだり。だからか!!!とめちゃくちゃしっくりきました。
それから、もう一つ。
という話。
「あらゆる物語において嫌われるのはいつも主役の方で、嫌われないのは脇役なんですよ」という示唆が本当になるほど!と感じて、少し耳が痛いとともに非常に面白いなと思う展開でした。
脇役でいれば嫌われることはないかもしれないけれど、主役の人生は生きられない……だから嫌われているとしたら主役の人生を生きているんだ!と思っていい。
「アドラー心理学」などを読んでから何年経っても「嫌われるのはいやだ」とつい思ってしまいがちですが、この部分を読んでから少しずつ考え方が変わってきました。
マウンティングへの悩み
これは私が舐められやすい性質を持っていると言う事があるかもしれないのですが、一方で上に書いたような「弱者」を利用するようなタイプの人がマウンティングも仕掛けてきたりもする事があり、それによるストレスや悩みを抱える事が多々あります。
これも弱者強者の価値観と言いますか、つまりそれって「上か下か」ということを意識してしまう場所全てにそういうことが潜んでいる気がします。
マウンティングする人は、下にはマウント取ってくる代わりに、自分より上だと認定した人にはゴマするタイプというか、ゆえに「人がマウンティングしてしまうのは本能」と言うことも確かに生き抜く中でも処世術と言えばそうかもしれないです。
ですができればされたくはないものです。
マジでマウント無理・・・
この本の後半はマウンティング対策についても具体的に書かれていて、なおかつとても実践的な内容でした。
なので日々マウンティングに悩む人にもおすすめです。
どうやって対処するのか、アイディアがあるだけでも心強いですよね
他の本との違いは?
大嶋さんの様々な本を読んできた中で、この本について「おっ!」と思ったのは、いわゆる普通の心理テクニックについても書かれていたこと。
例えばフットインザドアなど。
この言葉は割といろんなところで耳にするメジャーなテクニックですよね。
ファンとしては「大嶋さんってこう言う本も書くんだ!普通のカウンセラーっぽい!」と思ってしまったのですが、だからこそすごく入りやすいと思うので、入門書としてもおすすめなんじゃないかと思いました。
まとめ
私の「自分にとっていい本かどうか」の基準は、何か一つでもスッキリしたり、これを試してみよう!と思えるかどうか、です。
そう言う意味では「こうしてみよう!」と言うアイディアがいくつも湧いたので、この本は私にとっていい本でした。
他にも大嶋さんの本をいろいろ読んでどれがよかったかをまとめているので参考にしてください。
最後までお読みいただきありがとうございました!