【ITパスポート試験対策】試験傾向・覚えておきたい計算式と用語まとめ【一発合格しました】

本サイトにはプロモーション/アフィリエイトリンクが含まれます。

ひょんなことから「ITパスポート試験」を受けることになり勉強をしていたところ、びっくりするくらい全然用語や計算式が覚えられない!

とにかく略語の名称がたくさん出てきて、それを覚えるのが大変。

そこでこのブログを使って自分なりの学習ノートを作りました。

これから受験される方の学習に役立てていただければと思います。

自分なりにしっかり調べてまとめたものですが、念のため各種テキストや問題集でも確認してくださいね。

過去問ダメダメでしたが一発合格できました!試験の感想なども書いていきます

にほんブログ村 猫ブログ 猫好きへ 
目次

ITパスポート試験とはどんな試験か

ITパスポート試験(通称iパス)はITに関する基礎知識を網羅的に学習する試験です。

iパスは、ITを利活用するすべての社会人・これから社会人となる学生が備えておくべき、ITに関する基礎的な知識が証明できる国家試験です。

引用元:https://www3.jitec.ipa.go.jp/JitesCbt/html/about/about.html

ITパスポート試験は2009年から行われているそうです。

IT自体、最近のものといえば最近のものですが、10年そこそこの歴史ということで結構最近できた試験なのですね。

私はWebとかアクセス解析の資格はいくつか持っているのですが、ITというくくりでの試験は受けたことがないので「実務ではなんとなくやってるけど体系的に知識を学んだことはない」状況。

今後何かしらの役に立つこともあるかな〜ということで勉強を始めました。

ITパスポートの勉強に使った優れた無料教材

なんと言っても過去問が重要な試験とのことで、一説には試験の半分は過去問からという話もあるとのこと。

その肝心な過去問ですが過去に遡って公式サイトで公開されています。

(ITパスポート試験サイトより)

これすごい親切ですよね。

ただPDFですので、移動中の隙間などで学ぶには少々使い勝手が悪いです。

そこでお世話になったのは、ITパスポート過去問道場。

1問ずつ画面に表示されるので、スマホで勉強するのに便利でした。

ITパスポート試験用に使った参考書などについて

このITパスポート試験を受けるにあたり使った参考書や問題集についてもご紹介します。

無料教材を駆使すれば合格できないこともなさそうですが、全体像を掴むには本もあると良いかなと思います。

実際に購入して使った対策本

恐らくこの本はITパスポート試験用の本の中でトップレベルに有名な本だと思います。

巻末に用語リストが付いていて赤シートで消すこともできるのが便利でした。

問題に慣れるために使ったのがこちらの過去問題集。

本の作り的に回答が確認しやすくなっていたのが、個人的には◎でした。

また映像で見る方が頭に入りやすい!というタイプの人もいると思いますので、そのような場合はオンラインで学べる教材などを活用してみるのも良いかと思います。

ITパスポートが学べるサイト

他におすすめのITパスポート対策本

他にキタミ式や柏木先生の本も有名で、これらの本を推している人も多かったです。

最終的にどれにするかはレイアウトなど好みの問題だと思うので、自分が一番読みやすく頭に入ってきやすそうな形式の本を選ぶので良いと思います。

ITパスポート試験を受けた感想と得点について

2021年8月、なかなか略語が覚えきれず「これは落ちるな・・・」と思いながら受けた試験は案の定

これ知らない!これも何?絶対落ちるじゃんこれ・・・・・・

と思いながら解いてました。

試験中「死・・・」って感じだったのですが、終わってみると合格点を超えており一発合格できました。

合格基準となる総合評価点は600点以上に対し、総合評価点は735点。

  • ストラテジ系 860点
  • マネジメント系 840点
  • テクノロジ系 550点

苦手だと理解していたテクノロジ系が足を引っ張った形ですが、ストラテジとマネジメントは割と点が取れてましたね。

その辺りは普段の業務でも近いところもあり理解も早かったのかもしれません。

また中にはWeb系の問題も含まれるのですが、出題は少なめ。

試験後に後からテキストを確認して「あれ間違えてたな」と思う問題も結構あった気がするのでこの結果は少々びっくりでした。

久しぶりの試験、一発合格できて本当にホッとしました。

絶対落ちるよと受けに行くかすら迷たので、行って良かった〜

ITパスポート試験を受けてから合格証書が送られてくるまで

試験を受けてから合格証書を受け取るスケジュールは以下のページで予め確認ができます。

私の場合は8月の受験だったので、9/14に合格発表、10/15に合格証書の発送でした。

受けた直後に点数が分かるので、受かっただろうと思っても、明確に発表されるとやはりホッとするものです。

(ITパスポート試験サイトより)

合格証書が10/15に発送予定となっていましたが、10/17に無事届きました。

私の受けたITパスポートの試験ではこんな問題が出ました

せっかくなので終了後に即メモを取って、どんな問題だったか記録しておきました。

全体的な印象として時代もあってかセキュリティ関連の問題が多く、特にISMS関連は複数の問題が出ていました。

ここは絶対にに押さえておいた方がいいと思います。

また単に用語の意味だけでなく、その技術をどう活かすのが正しいのか?という理解度を問う問題が結構あったなと思います。

個人的に直前に復習していたにも関わらず曖昧のままだった損益分岐点の計算、実際の試験にも出ていたので「もっとしっかりくっきり記憶しておけば良かった〜」と思いました。

回答したけど正解してたんだろうか・・・

過去問でも度々出てくる用語関連の意味を問う問題は「あ〜これITパスポート好きだよね」という感じで、同じような用語がいくつか出ていました。

「見たことあるけど思い出せない!」「こんなの見たっけ!?」という用語もありました。

時間としては120分あるので、見直す時間はたっぷりあります。

後で確認する用のチェックもつけて置けるので、後から見直ししたり時間がかかりそうな計算問題は後回しにしてゆっくり解いたりするのがおすすめです。

後から見返しやすくなっているのはとても良かったです。

私の場合は見直し時間に回答を変えた問題もいくつかあったので、ちゃんと見直して良かったです。

早く退出することもできるのでみんな早々と試験を終えるかも?と思いましたが意外とみんな最後まで残っていました

試験に合格することだけを考えれば、6割取れれば合格はできるわけなので、どうしても苦手な部分は捨てても良いと思っています。

ITパスポートで覚えておきたい計算式まとめ

自己資本比率の計算

自己資本比率(%)=自己資本÷総資本×100

ROEの計算式

ROE(%)=当期純利益÷自己資本×100

ROEとはReturn On Equityの略で、自己資本利益率のこと。
自己資本に対してどれくらいの利益を生み出したのかを表す。

ROIの計算式

ROI=利益÷投資額

ROIとはReturn of Investmentの略で、投資利益率(費用対効果)のこと。

ROIの値が高いほど、コスパがいいということ。

MTBFの計算式

MTBF=稼働時間の合計÷故障の回数

MTBFとはシステムが故障せずに動いていた時間の平均値。

MTTRの計算式

MTTR=故障時間の合計÷故障の回数

MTTRとはシステムが稼働していなかった時間の平均値。

稼働率

稼働率=MTBF÷(MTBF+MTTR)

稼働率とは、システムが故障せずに動いていた時間の割合。

直列システムの稼働率

直列システムの稼働率=装置Aの稼働率×装置Bの稼働率

並列システムの稼働率

並列システムの稼働率=1ー(1ー装置Aの稼働率)×(1ー装置Bの稼働率)

伝送効率

伝送効率(%)=伝送速度÷回線速度

伝送時間

伝送時間=データ量÷伝送速度

ITパスポートで覚えておきたい用語関連まとめ

組織について

職能別組織専門的な機能べつに構成する組織
事業部別組織事業別に構成する組織
マトリックス組織社員が職能別と事業別の両方に所属する組織
プロジェクト組織各部門から専門家を集めて一時的に構成する組織

財務諸表

貸借対照表(B/S)会社の全財産について書いた表
ある時点での会社の資産、負債、純資産がわかる
資産=負債+純資産
損益計算書会社の利益について書いた書類
キャッシュフロー計算書会社の現金の出し入れについて書いた書類

損益計算書の重要項目

売上総利益売上高ー売上原価
営業利益売上総利益ー販管費
経常利益営業利益+営業外利益ー営業外費用
当期純利益全利益から全費用を引いた金額

さまざまな権利関係

著作権死後
70年
著作物を創作した時点で発生する権利(無方式主義)
本、音楽、写真、映像、取扱説明書、プログラム、データベース、美術作品に適応

→プログラム言語、アルゴリズム、プロトコルには非適応
特許権20年高度な発明のみに与えられる権利
実用新案権10年プロダクトの形状などの考案を保護する権利
意匠権20年デザインを保護する権利
商標権10年トレードマークやサービスマークなどのマークを保護する権利

→商標権のみ更新可能。
ビジネスモデル特許ITを利用した新しいビジネスモデルに特許が認められる権利。
特許法で保護されている。
不正競争防止法営業秘密を保護する法律

ISOの番号シリーズ

ISO 9000シリーズ品質マネジメントシステムに関する規格
9000番台に色々あるが、全部品質に関する規格
ISO 14000シリーズ環境マネジメントシステムに関する規格
ISO14001は、CSRの活動の一つとして挙げられる
ISO 27000シリーズ情報セキュリティマネジメントシステムに関する規格
ISO27001では「ISMS」を規定している

→「ISMS」は「Information Security Management System:情報セキュリティマネジメントシステム」であり、機密性・完全性・可溶性の3つをバランスよく維持・改善するための仕組み

さまざまな分析手法

SWOT分析企業戦略のために自社の経営環境を「強み(Strengths)」「弱み(Weakenesses)」「機会(Opportunities)」「脅威(Threats)」の4つに分類する方法。
最初に各項目を内部環境(自社の努力で変えられる)か外部環境(自社では変えられない)に分類する。
PPMSWOT分析の次に行う分析。
PPMは「Product Portfolio Management」のことで、資源を投下すべき分野や、撤退する分野を分析する手法。
「花形」「問題児」「金のなる木」「負け犬」の4つに分類して分析を行う。
RFM分析「最終購買日(Recency)」「購買頻度(Frequency)」「累計購買金額(Monetary)」の3つの英語の頭文字を取り、顧客の購買行動を分析して優良顧客を見つける分析手法。

PPMの図を書いたところ↓

花形問題児
金のなる木負け犬

コトラーの競争戦略

リーダ業界トップシェアの企業
リーダの戦略は市場規模の拡大
チャレンジャ業界で2位以下の企業
チャレンジャはリーダからシェアを奪うことを目標にする
戦略は「リーダと差別化」する
フォロワ業界で2位以下の企業
戦略はチャレンジャとは異なり「リーダやチャレンジャの成功事例を真似する」こと
研究開発などのコストを抑えて、高い利益を生み出すことができる
ニッチャニッチな市場を狙うシェア率の低い企業
戦略は「売る商品やチャネルを限定し、特定の領域に集中する」こと

マーケティングミックスと4Pと4C

4P=売り手の視点4C=買い手の視点
Product(製品)Customer value(顧客にとっての価値)
Price(価格)Cost(顧客の負担)
Place(流通)Convenience(利便性)
Promotion(販売促進)Communication(コミュニケーション)

4PではSWOT分析とは異なり、自社がコントロール可能なもののみ設定が可能。

4C分析を3C分析(三者の視点から経営環境を整理する手法)と混同しないように注意。

イノベータ理論(消費者を商品を買う時期で分類)

イノベータ誰も買ってないものを買う
アーリーアダプタ
(オピニオンリーダ)
新しい商品が出たら情報収集し、いいと思えばすぐに買う
アーリーマジョリティアーリーアダプタに相談して買う
レイトマジョリティ持ってる人が大半になると買う
ラガードほとんどの人が持ってるようにやってようやく買う

「アーリーアダプタ」と「アーリーマジョリティ」の間に「キャズム」というシェア拡大の壁が存在する。

経営関連の用語

BSCBalanced Scorecard
(バランススコアカード)
「財務」「顧客」「業務プロセス」「学習と成長」の4つの視点から業績評価を行う。
CSFCritical Success Factors
(重要成功要因)
戦略目標を達成するために必要となる具体的な要因のこと。
CSFに設定するのは主に「定性的」な項目。
→定性的とは数字で表すことができない、社員のモチベーションなどの項目
KPIKey Performance Indicator
(重要業績評価指標)
戦略目標の達成状況を示す指標のこと。
KPIはCSFに対して「定量的」な数値指標を設定する。
ゴールに対してどのくらい進んでいるかをKPIで点検する。
ERPEnterprise Resource Planning
(企業資源計画)
経営資源であるヒト・モノ・カネ・情報を統合的に管理する手法。
CRMCustomer Relationship Management
(顧客関係管理)
顧客との良好な関係を構築し、長期的に利益を得る手法。
CRMでは顧客の個人情報や購買履歴などの情報を一元管理します。

→個人情報保護についてきちんと理解しておく必要がある。
SFASales Force Automation
(営業支援システム)
各営業担当者が持っていた情報を一元管理し、より効率的な営業活動を行う。
SCMSupply Chain Management
(供給連鎖管理)
社内だけでなく社外も含め、調達・生産・販売のプロセス全体の最適化を行う。
在庫数を最適化したり、効率的な企業連携ができるようになる。

→ERPと似ているが、ERPが社内の最適化であるのに対し、SCMは社外も含めた全体プロセスの最適化である。

さまざまなシステム

RFIDRadio Frequency Identification電波や電磁波を使い、非接触で情報をやりとりする技術
代表例はICタグ(SuicaやPASMOなど)
NFCNear Field CommunicationRFIDの規格の一つで、近距離無線通信の規格。
通信距離は数センチ。
NFCの例は運転免許証や、交通系ICカード、電子マネーなど。

→NFCとQRコードの違いがよく問われる。違いは、QRコードはカメラで読み取れ、Webサイトに掲載でき、紙にプリントできること。NFCはICチップのメモリに何度も書き込みができること。
GPSGlobal Positioning System
(全地球即位システム)
3つ以上の衛星電波を使い、現在位置を測定する仕組み。
AIArtificial Intelligence
(人工知能)
人の振る舞いをコンピュータで再現する技術。
機械学習Machine Learning人の学習能力をコンピュータで再現する技術で、AI技術の一つ。
コンピュータに学習用データを与え、コンピュータ自身が予測や意思決定を行えるようになる。
ニューラルネットワーク人の脳にあるニューロン(神経回路が信号をやりとりする)を、コンピュータ上に再現する技術で、機械学習の一つ。
ディープラーニング深層学習ニューラルネットワークを何層にも重ねた多重構造の機械学習。
トレーサビリティ生産から販売までの履歴を追うことができる仕組み。
POSシステム商品の販売状況を管理し、経営に役立てる仕組み。

さまざまな生産方式と生産管理

受注生産方式注文を受けてから生産を開始する方式。
見込生産方式計画に基づいて見込数量を生産する方式。
JIT生産方式
(ジャストインタイム生産方式)
必要なものを必要な時に必要なだけ生産する方式。

→トヨタの生産方式の一つで、別名「かんばん方式」とも
→JIT生産方式を取り入れた無駄のない生産方式を「リーン生産方式」とも
ライン生産方式作業員を生産ラインに配置して、ベルトコンベアなどで流れてくる製品を組み立てる方式。
セル生産方式一人または数人で生産の全工程を担当する方式。
リードタイム始めてから終わるまでの所要時間
不良率欠陥製品の割合
不留り率欠陥のない製品の割合

IoTシステムと組込みシステム

IoTシステムモノがインターネットにつながって互いに情報のやり取りをすること。
Society 5.0内閣府が提唱する未来社会のためのコンセプト

→サイバー空間とフィジカル空間を高度に融合させたシステムにより、経済発展と社会的課題の解決を両立する、人間中心の社会
スマートファクトリー工場の機械をネットワークに繋げて効率化した工場で、スマート工場とも。
インダストリー4.0IoTやAIを使った製造業の革命のこと。
第二次革命は電気を使った産業革命で、第三次はコンピュータを使った産業革命。
組込みシステム特定の機能を実現するシステム
(ハードウェア+ソフトウェア)
組込みソフトウェア特定の機能を実現するためのソフトウェア

→上書きされることを想定していないファーム(固定した)ウェア

情報システム戦略関連

EAEnterprise Architecture
(エンタープライズアーキテクチャ)
企業や政府など、大きな組織の情報システムを最適化する手法
SoESystem of Engagement顧客目線を取り入れたシステムのこと
ユーザとの関係を強化するシステム
SoRSystems of Record従来のように手作業を自動化するだけのシステムのこと
基本的な動作を正しく行うシステム

業務プロセス関連

流れ図フローチャートアルゴリズムを表す
DFDデータフロー図4種類の記号を使ってデータの流れを表す図
入力→処理→出力の流れがわかるもの
時間の流れや処理の順番は示さない
E-R図Entity-Relationship Diagramデータの関係性をエンティティ(実体=名詞)とリレーションシップ(関連=動詞)の二つを使って表す図
関係データベースを作る際の設計図となる
BPMNBusiness Process Modeling Notationビジネスプロセスを表す
標準化が進められているビジネスプロセスの表記方法
BPRBusiness Process Reengineering
(業務プロセスエンジニアリング)
企業全体の業務プロセスを抜本的に再設計する手法
部分最適ではなく全体最適を目的とする
BPMBusiness Process Management
(業務プロセス管理)
業務プロセスを見直し、継続的に改善する手法
BPRを行った後にBPMを継続する
ワークフローシステム書類を電子化して、社内の手続きを効率化すること
RPARobotic Process Automationソフトウェアロボットで事務作業を自動化することで効率化すること
RPAは工場のロボットではなく、定型的な作業しかできない

ソリューションビジネス関連

オンプレミス自社に自社のサーバを置く
ハウジングサービス他社に自社のサーバを置く
ホスティングサービス他社に置かれた他社所有のサーバを借りる

→サーバの所在が明確
クラウドコンピューティング他社に置かれた他社所有のサーバを借りる

→サーバの所在が不明確

クラウドコンピューティング関連

IaaSInfrastructure as a Serviceハードウェアなどの基盤をインターネット上で提供する
様々な変更がインターネット経由で簡単に可能

→ハードウェアのみ
PaaSPlatform as a Serviceプラットフォームをインターネット上で提供する

→ハードウェア+OS
SaaSSoftware as a Serviceソフトウェアをインターネット上で提供する

→ハードウェア+OS+アプリケーションソフトウェア
DaaSDesktop as a Serviceデスクトップ環境をインターネット上で提供する

→ハードウェア+OS+アプリケーションソフトウェア+デスクトップ環境

システムいろいろ

BIBusiness Intelligenceデータを分析して経営の意思決定に役立てようとする手法や技術
アナリスト以外でもデータ分析が行えるBIツールが存在する
BIはデータウェアハウスに集約されているデータを分析する
データウェアハウス意思決定に役立てるためのデータの集まり

→ここに蓄積したデータは、更新したり削除したりしない
ビッグデータ従来のシステムでは扱いができないほどの大量で複雑なデータ
特徴は「データが膨大」で「データの種類が多様である」こと
データマイニング蓄積されているデータから有益な情報を取り出す手法
ディジタルディバイドDigital Divide情報リテラシの違いにより生じる経済的・社会的な格差のこと
ディバイドには「格差」という意味がある
デジタルトランスフォーメーションDigital Transformation新しいデジタル技術を活用し、新たな価値を生み出すこと
SLCPSoftware Life Cycle Process
(ソフトウェアライフサイクルプロセス)
ソフトウェアの企画、要件定義、開発、運用、捕手までの一連の活動
それらの活動内容を定義した国際規格

→ISO/IEC 12207としてISOで標準化
共通フレームソフトウェア開発と取引を適正化するために、基本となる作業項目を定義した本
用語などの定義を統一した本

→IPAが主体となって「共通フレーム」という本を作成している

ソフトウェアライフサイクルの5つのプロセス

企画→要件定義→開発→運用→保守

必ずしも5つではなく4つになることもあるが、順番が入れ替わることはない。

企画と要件定義

企画プロセス以下の二つ。
・システム化構想の立案
・システム化計画の立案
企画プロセスの目的システムを実現するための実施計画を得る
システム化構想の立案プロセス経営上のニーズや課題を確認
システム化企画の立案プロセス費用とシステム投資効果を予測
要件定義プロセスシステムの機能や性能を決める
要件定義プロセスの目的ユーザーニーズを知る

調達について

RFIRequest For Information
(情報提供依頼書)
ベンダに対し、ベンダの実績や技術、経験などの情報を送るように求める文書
目的は以下の二つ。
・ベンダの一次審査
・自社が知らない技術情報を得る
RFPRequest For Proposal
(提案依頼書)
発注候補のベンダに対し、具体的な条件や情報を記載した提案書を依頼する文書
後々のトラブルを防ぐため、明確化する

テストの種類

単体テスト開発者が担当プログラムのバグを検証する。
通常ホワイトボックステストで行う。
結合テスト開発者が担当プログラム同士を組み合わせ、データの受け渡しや連携を検証する。
通常ブラックボックステストで行う。
システムテスト開発者が担当システムが仕様通りに動作するかを検証する。
運用テストユーザが担当本番環境下でテストし、要件通りに動作するか検証する。
ホワイトボックステストプログラムの内部構造を分析して確認する。
全ての処理を実行し、動作を確認。

→全ての分岐を検証。
ブラックボックステスト入力と出力だけに着目し、入力に対する出力が仕様通りかどうか確認する。
プログラム処理がどのように行われているかは問題にしない。

→主に結合テストとシステムテストで実施される。
→全ての処理はテストしないため、不具合が残る可能性がある。

見積もり方法

ファンクションポイント法・・・システムの機能に点数をつけて開発費用を見積もる。現在最も普及している見積方法。

様々な開発方法

Dev Ops
デブオプス
Development+Operations開発担当と運用担当が連携して開発する手法。
ユーザにより良い製品を届けるように取り組む。
XPeXtreme Programmingアジャイル開発方法の一つ
19のプラクティスが定義された開発方法

そのうち重要なのは以下の三つ。

・テスト駆動開発(テストに通るようにプログラムする)
・ペアプログラミング(2人のプログラマが組んで開発)
・リファクタリング(機能は変えずに内部構造を整理する)
EUCEnd User Computingシステムを利用する部門が主体的にシステム開発に関わる
RADRapid Application Development少人数チームでプロトタイプ開発を繰り返し、短期間で開発する
リバースエンジニアリング既存のプログラムを解析し、仕様や設計を取り出す

→従来の開発の流れはフォワードエンジニアリング
スクラム開発チームの一致団結を考えた開発手法

サービスマネジメント関連

ITILInformation Technology Infrastructure LibraryITサービスマネジメントのベストプラクティスについて書かれた本
SLMService Level Management
(サービスレベル管理)
サービスの提供者と利用者が合意した品質や範囲を維持・改善する活動
PDCAで改善していく
SLAService Level Management
(サービスレベル合意書)
提供者と利用者の間で取り決めた品質や範囲について明文化したもの
可用性管理サービスを使いたい時にちゃんと使えること

サービスサポート関連

インシデント管理問題が起こったときにサービスを速やかに復活させる
問題管理問題の根本原因を明らかにし、再発防止する
構成管理IT資産を把握し、不正利用を防止する
変更管理システムの変更を承認し、実施計画を立てる
リリース管理変更管理で承認された内容を本番環境に反映する
サービスデスクトラブルなどの問い合わせ関連を引き受ける窓口

ファシリティマネジメント関連

BCMBusiness Continuity Management
(事業継続管理)
災害などが起きた時でも企業活動を継続する経営方法
事前に準備しておくことがポイント
BCPBusiness Continuity Plan
(事業継続計画)
災害や事故を予測して、いかに事業を継続するかをまとめた計画
UPSUninterruptible Power Supply
(無停電電源装置)
停電した時に一時的に電力を供給する装置
しかしあくまで一時的である点に注意
自家発電装置UPSよりも長い間電力供給をする装置
UPSと併用する

ガバナンス関連

コーポレートガバナンス株主を中心としたステークホルダが経営を監視すること
ITガバナンスITを利用したコーポレートガバナンス
ITを適切に活用し、あるべき姿に導くための仕組みを会社に組み込むこと

データの単位

テラT1,000,000,000,00010 12
ギガG1,000,000,00010 9
メガM1,000,00010 6
キロk1,00010 3
(基準)11
ミリm0.00110 -3
マイクロμ0.00000110 -6
ナノn0.00000000110 -9
ピコp0.00000000000110 -12

分散処理システムの種類

クライアントサーバシステムクライアント側の要求をサーバが処理する分散処理システム
通常は専用のソフトウェアを前もってクライアント側にインストールしておく
WebシステムインターネットとWebブラウザを利用するシステム
専用のソフトウェアをインストールする必要はない
シンクライアント
(Thin Client)
クライアント側に最低限の機能しか持たせず、サーバ側でアプリケーションやデータを管理する形態

→シンクライアントでは、クライアント側にデータは保存されない

システム構成の分類

シンプレックスシステム一つのコンピュータだけで構成するシステム
最もシンプルな構成のシステム
デュプレックスシステムメインコンピュータと故障時のサブコンピュータの二つから構成するシステム
デュアルシステム二つのコンピュータが全く同じ処理を行い、互いの結果を称号し合うシステム
二つあっても行っていることは同じなので、処理自体はシンプレックスシステムと同じ

→最大の特徴は異常を把握できる点

RAID(ハードディスクの構成を変更して強いシステムを作る)

RAID 0ストライピングともいう。
複数のハードディスクに分散してデータを書き込むので、データの読み書きを高速化できる。
RAID 1ミラーリングともいう。
複数のハードディスクに同じデータを書き込むので、保存容量はストライピングに比べ少なくなり、処理も遅くなる。

RAIDは全部だと0〜6までの7レベルあるが、2〜6はITパスポートではそれほど出題されない。

システムの信頼性についてなど

MTBFMean Time Between Failures
(平均故障間隔)
システムが正しく動いていた時間の平均値

→稼働時間を足して故障回数で割る
MTTRMean Time To Repair
(平均修理時間)
システムが動いていなかった時間の平均値

→故障していた時間を足して故障回数で割る
稼働率システムが動いていた時間の割合

→正しく動いていた時間を、正しく動いていた時間と故障時間の合計で割る
フォールトトレラントFault Tolerantコンピュータが故障してもシステムを停止させない設計のこと
フェールソフト一部に障害が起きた時、システム全体を止めずに動作させる設計のこと
フェールセーフ障害が起きた時、システムよりも安全性を優先させる設計のこと
フールプルーフ間違った使い方をしても、異常が発生しないようにする設計のこと

OSS

オープンソースソフトウェア

(オープンソースソフトウェア、って書かれたらわかるけどOSSって出たら多分フリーズする)

記憶装置の種類

主記憶装置
(主記憶)
CPUが直接読み書きする
主記憶やメインメモリとも呼ばれる

→データを高速に出し入れ可能
→コンピュータの電源を落とすと消失する
補助記憶装置
(補助記憶)
主記憶を補助するための記憶装置
データを長期的に保存することが目的

→ハードディスクやSSDなどが代表的な例
→SSDは振動や衝撃に強く、ハードディスクよりも消費電力が少ないため今後に期待されている
キャッシュメモリCPUの内部に搭載されている高速の記憶装置
キャッシュメモリを使用することでCPUは処理時間を短縮する
頻繁に使うデータは主記憶ではなくキャッシュメモリに保存することで、全体の処理速度を早くすることができる
半導体メモリ
(メモリ)
半導体に電気を通してデータを保存することができる装置

各媒体の保存容量と記録方法

CD約700MB光を使う
DVD約4.7GB光を使う
BD約25GB光を使う
USBメモリ半導体メモリにあるデータを読み書きする電気を使う
SDカード半導体メモリにあるデータを読み書きする電気を使う
HDD磁気を使う

メモリの種類

RAM揮発性メモリ
(電源が切れると消える)
DRAM主記憶でリフレッシュを繰り返す
RAM揮発性メモリ
(電源が切れると消える)
SRAMキャッシュメモリでリフレッシュ不要
ROM不揮発性メモリ
(電源が切っても消えない)
マスクROM
ROM不揮発性メモリ
(電源が切っても消えない)
PROMEPROM
EEPROM・・・フラッシュメモリ(SSD、USB、SDカード)

データベース管理

DBMSDataBase Management System
(データベース管理システム)
アプリケーションソフトの要求に応じデータベースを操作するシステム

以下の流れで操作
ユーザ→アプリケーションソフト→DBMS→データベース

DBMSの主な機能は以下
・データ操作
・トランザクション管理
・排他制御(最も重要)
SQLStructured Query Language関係データベースを操作するための言語
選択テーブルから特定のレコード(横)のみ取り出す
射影テーブルから特定のフィールド(縦)のみ取り出す
結合複数のテーブルを一つにまとめる

ネットワーク関連

ESSIDExtended Service Set Identifier無線LANのネットワークの名前
またはアクセスポイントを識別する名前
PoEPower over Ethernetイーサネットのケーブルを使って電力供給する
PLCPower Line Communication屋内の電力線を通信回線として利用する

プロトコル関連

SMTP電子メールを送信するためのプロトコル
POP電子メールを受信するためのプロトコル
IMAPメールサーバ上で電子メールを閲覧するためのプロトコル
DHCPIPアドレスを自動的に取得するためのプロトコル
SSL/TLSWebブラウザとWebサーバの間の通信を暗号化するプロトコル

インターネット関連

ポート番号アプリケーションソフトごとに指定される情報の出入り口を示すもの
これを使って通信相手となるアプリケーションソフトを特定できる
MACアドレスMedia Access Control addressネットワーク機器それぞれに割り当てられているユニークな宛先

→IPアドレスは最終的な通信相手を特定するが、MACアドレスは次の通信相手を特定する(経由地点)
DNSDomain Name Systemドメイン名をIPアドレスに変換する仕組み
IPv6128ビットで構成
16ビットごとにコロンで区切って16進数で表記する
IPアドレスの枯渇問題を解決する次世代プロトコル
グローバルIPアドレス世界で一つのIPアドレス
インターネットに接続する際に使用
プライベートIPアドレスLAN内だけで使うIPアドレス
インターネットには直接接続しない
NATNetwork Address TranslationプライベートIPアドレスをグローバルIPアドレスに変換する仕組み
FTTH光ファイバを使った家庭向け通信サービス
BLEBluetooth Low EnergyBluetoothの一つで、省電力仕様
LPWALow Power Wide AreaBLEより通信距離が長く、LTEよりも省電力
省電力+広範囲
エッジコンピューティングIoT機器の側にサーバを設置して応答速度を早める

情報セキュリティ関連

クラッキングコンピュータに不正侵入する
ソーシャルエンジニアリング心理的な隙間を利用して秘密情報を入手する

ショルダーハックもその一つ
(肩越しにパスワードを盗み見る)
マルウェアMalware悪意のあるソフトウェアをまとめてこう呼ぶ
コンピュータウイルスやランサムウェア、スパイウェア、全てマルウェアの一つ
ボット指令によって一斉攻撃を行うプログラム
スパイウェアSpyware気づかれないように情報を収集する
ランサムウェアRansomwarePCなどを使用できなくして金銭を要求する
トロイの木馬問題なさそうに見せかけてインストールさせ、コンピュータに侵入するソフトウェア
RATRemote Administration Tool
Remote Access Tool
ネットワーク経由で操作するマルウェア
フィッシングPhishing偽サイトに誘導してクレジットカード情報などを入力させ、情報を不正取得する
SPAM無差別に送られてくる迷惑メール
DoS攻撃Denial of Service Attackサーバへのリクエストを大量に送ってサービス不能状態にすること
総当たり攻撃Brute Force Attackありとあらゆるパスワードの組み合わせを実行してパスワードを割り出す攻撃
BYOD許可を得て自分の端末を業務で使う
ISMSInformation Security Management System
(情報セキュリティマネジメントシステム)
機密性、完全性、可用性を維持・改善するシステム

暗号技術

共通鍵暗号方式暗号化と復号で同じ鍵を使用する
公開鍵暗号方式公開鍵と秘密鍵を使って暗号化する
公開鍵は公開してしまうが、復号に使う鍵は対になった鍵(秘密鍵)のみで行える

→暗号は誰でもできるが復号は特定の人のみ
ディジタル署名電子的に署名を行う(公開鍵暗号方式を使用)

ネット上で書類を送るときに印鑑が押せない代わりに使用する
秘密鍵で暗号化し、公開鍵で復号する

→公開鍵暗号方式とは逆で、誰でも復号できるが暗号化は特定の人しかできない
認証局ディジタル署名が本人のものだと認証する機関

→CA(Certification Authority)ともいう
PKI公開鍵の持ち主を保証する仕組み

ITパスポートの勉強で思わず「へ〜」と思ったこと

ユーザーなのかユーザなのか、リーダーなのかリーダなのか、マネージャーなのかマネージャなのか、Webの仕事をしていると言ってもシステム関連のことをやることもあり、「ー」がいるのかいないのか今まで疑問に思っていました。

実はこれ「3音以上の単語は長音(ー)を省略する」という決まりがあるらしいのです。

だから「エラー」はそのまま、「リーダー」は「リーダ」なのだそう。

これ意外と長年のちょっとした疑問だったので、「へ〜」×100でした。

まとめ

ITパスポート試験は、集中して勉強すれば効率的に学べて早めに合格することも可能だと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました!

ITパスポートが学べるサイト

にほんブログ村 猫ブログ 猫好きへ 

おすすめ転職サイト「ビズリーチ」

私も実際にこのサイトを使って転職しました。

おすすめオンライン英会話「ネイティブキャンプ」

予約不要、レッスン受け放題、カメラオフOKで英語を話す機会を持ちたい人におすすめです。

おすすめブログテーマ「SWELL」

このブログでも使用しているWord Pressのおすすめテーマです。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアお願いします
目次